トイレットペーパーの買い占め。本当に入手困難が起こるとすれば理由は・・・
2020年02月29日 03時11分
ニュースでやってたけどトイレットペーパーの買い占めが起こってるみたいだね
え、なんでですか?
どうも「新型コロナウイルスの影響で中国の工場が稼働できなくなってトイレットペーパーが不足するらしい」というデマが広がったみたいだよ
デマなんですよね?
そうだね。だってトイレットペーパー類はほとんど輸入に頼ってないからね。つまりほとんど国産品なんだよ
それにしてもトイレットペーパーの買い占めって、昔社会科の授業で習ったような。。。
オイルショックのときだね。アレも誤解・勘違いから始まって多くの人が踊らされた結果だったよね。
「デマに振り回されてトイレットペーパーの買い占め」
このニュースはなかなかショックですねぇ。
オイルショックのときのトイレットペーパー騒動から約半世紀が経つというのに、人類は「トイレットペーパーがなくなるかも」と聞けば真偽を別として買い占めに走ってしまう、という進歩のなさを見せつけられましたからね。
さておき、今回のトイレットペーパー騒動はどのようなものだったのでしょう?
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デマの出どころはSNS
まあ、現代社会で情報が拡散されるといえばSNSがブッチギリで一番影響を与えるツールですよね。
テレビも影響力ありますが、そのテレビの内容ですら放送後にSNSで飛び交うアレやコレやの方がやはり拡散力はあるように思います。
で、今回は世界中の話題である「新型コロナウイルス(COVID-19)」に関するデマが拡散されて、日本でもトイレットペーパーが買い占められるという事態が起こりました。
テレビも影響力ありますが、そのテレビの内容ですら放送後にSNSで飛び交うアレやコレやの方がやはり拡散力はあるように思います。
で、今回は世界中の話題である「新型コロナウイルス(COVID-19)」に関するデマが拡散されて、日本でもトイレットペーパーが買い占められるという事態が起こりました。
中国の工場が稼働しなくてトイレットペーパーが不足する?
デマの内容は以下のようなものでした。
「新型コロナウイルスの影響で中国の製紙工場の稼働が止まってしまいトイレットペーパーが不足するらしい」
このデマがSNSで一気に拡散。
驚いた大勢の人が真偽も確認せずにとりあえず買い占めに走った、という流れです。
「新型コロナウイルスの影響で中国の製紙工場の稼働が止まってしまいトイレットペーパーが不足するらしい」
このデマがSNSで一気に拡散。
驚いた大勢の人が真偽も確認せずにとりあえず買い占めに走った、という流れです。
トイレットペーパーのほとんどは国産なので影響しない
でもトイレットペーパーってほとんどが国産(日本製)なんですよね。
体積がかさばるのに低単価なので、海外から高い輸送費を掛けて輸入するには不向きな商品なんです。
日本国内で見ても「トイレットペーパー生産の聖地」的な中央集権的な工場で作られて輸送されるのではなく、全国各地に生産工場があります。
繰り返しになりますが、長距離の輸送費を掛けるには単価が低い商品なので。
だから「XX県のXX工場も、〇〇県の〇〇工場も、どんどん稼働が止まっているらしいぞ!」というならともかく、中国のトイレットペーパー工場が止まってもほとんど影響はないのです。
体積がかさばるのに低単価なので、海外から高い輸送費を掛けて輸入するには不向きな商品なんです。
日本国内で見ても「トイレットペーパー生産の聖地」的な中央集権的な工場で作られて輸送されるのではなく、全国各地に生産工場があります。
繰り返しになりますが、長距離の輸送費を掛けるには単価が低い商品なので。
だから「XX県のXX工場も、〇〇県の〇〇工場も、どんどん稼働が止まっているらしいぞ!」というならともかく、中国のトイレットペーパー工場が止まってもほとんど影響はないのです。
今後、本当に入手困難になるとしたら、その理由は・・・
前述したように現時点で日本の家庭で必要なトイレットペーパーが不足する、などいう要因は今のところありません。
もし今後「トイレットペーパーが手に入らない!」という状況があるとすれば、その理由は「買い占めをしてる人たちがいる」からでしょう。
だいたいどこの家庭もトイレットペーパーのようにかさばる商品をたくさん買うようなことはしないので、メーカーとしても販売店としても作る個数、仕入れて売り出す個数は過去の実績に基づいた量になるでしょう。
そこへ1家庭で5セット、6セットと買い込んだら、本当に必要な人が買いに来た時に売ってないという事態は起こり得ます。
そういう状況を見て「しめしめ高く売れそうだ」と考えた転売屋も買い占めに参戦し、オークションやメルカリで高額販売を始めます。
まあその内、「心配しなくても次々に入荷されてくる」ことが明らかになり、買い占めた人は置き場に苦慮し、転売ヤーは捌ききれなかった在庫に悩まされる感じになると思われますが、一時的には本当に必要な人が入手しづらくなる期間があるかもしれません。
現在の日本において物理的な巨大災害でも起こらない限りは「生活必需品が不足して手に入らない!」ということは基本的には起こらないのです。
起こってしまうとすると、その原因は「不要な買い占めを行う多くの人」や、「それに乗っかる転売ヤーが更に買い占める」という『買い占め』が主たるものでしょう。
情報を聞いて不安になるのは分かります。
でも不安だからといって、何も考えずに買い占めに走るのは「人間としてちょっと考えてなさすぎかなぁ」と各人が自制できれば、正直不足なんて起こることはないでしょう。
元々希少価値のあるものならともかく、安く大量に売られている物なら買い占める必要などないのです。
繰り返しますが、それなのに不足することがあるとすれば「自分(や自分と同じような人)が買い占めたからだ!」ということです。
もし今後「トイレットペーパーが手に入らない!」という状況があるとすれば、その理由は「買い占めをしてる人たちがいる」からでしょう。
だいたいどこの家庭もトイレットペーパーのようにかさばる商品をたくさん買うようなことはしないので、メーカーとしても販売店としても作る個数、仕入れて売り出す個数は過去の実績に基づいた量になるでしょう。
そこへ1家庭で5セット、6セットと買い込んだら、本当に必要な人が買いに来た時に売ってないという事態は起こり得ます。
そういう状況を見て「しめしめ高く売れそうだ」と考えた転売屋も買い占めに参戦し、オークションやメルカリで高額販売を始めます。
まあその内、「心配しなくても次々に入荷されてくる」ことが明らかになり、買い占めた人は置き場に苦慮し、転売ヤーは捌ききれなかった在庫に悩まされる感じになると思われますが、一時的には本当に必要な人が入手しづらくなる期間があるかもしれません。
現在の日本において物理的な巨大災害でも起こらない限りは「生活必需品が不足して手に入らない!」ということは基本的には起こらないのです。
起こってしまうとすると、その原因は「不要な買い占めを行う多くの人」や、「それに乗っかる転売ヤーが更に買い占める」という『買い占め』が主たるものでしょう。
情報を聞いて不安になるのは分かります。
でも不安だからといって、何も考えずに買い占めに走るのは「人間としてちょっと考えてなさすぎかなぁ」と各人が自制できれば、正直不足なんて起こることはないでしょう。
元々希少価値のあるものならともかく、安く大量に売られている物なら買い占める必要などないのです。
繰り返しますが、それなのに不足することがあるとすれば「自分(や自分と同じような人)が買い占めたからだ!」ということです。
半世紀経っても結局同じ行動って悲しい
現在大人なら「オイルショックのときにトイレットペーパーが不足するというデマで実際に買いだめ騒動が起こった」といったことを社会科の授業で習った記憶があると思います。
あの当時、
・中東の戦争で原油が高騰した
・それを受けて当時の中曽根総理が「紙を節約しましょう」と国民に呼びかけた
というような事実を背景として「紙が作れなくなって不足するのでは?」という噂が広がりました。
でも、実際にはトイレットペーパーも含めて全然普通量が流通していました。
そんな折、ある大手スーパーでトイレットペーパーの特売をして売り切れを起こしました。
店側は在庫があったので、それをもう一度売り出しましたが、このとき特売価格ではなく通常価格で展示したといいます。
たまたまその場にいた新聞記者が「トイレットペーパーがまたたく間に売り切れ、価格が上がった!」というような記事を書いたため、全国的にトイレットペーパーを買いあさる行動が起こってしまったのです。
店や問屋としては高く売りだしてもあっという間に売れるので、本当に2倍の値段がつけられて売られる事態になったそうです。
事態はなかなか収束せず、なんとなんと「不当に高く売るな」という趣旨の法律まで施行されて、落ち着きを取り戻しました。
これは半世紀近く前の話で、しかもこの時の噂のリソースは新聞記事という信憑性が高く感じられるものでしたので、ある程度仕方がないと言えるかもしれません。
でも現代に生きている人は、その過去の出来事を知っているはずです。
しかもリソースがSNSで拡散された噂という信憑性が高くない情報で踊らされたのです。
ネットやそのツールの1つであるSNSは、情報を拡散させるという意味では非常に優秀ですが、自分の頭で考える、自分の価値観で評価する、という点においては悪影響を与えている気がします。
現代人はある事を評価する際に
・ネットでめっちゃ評判がいい
・有名人がSNSでほめた
・いいねがたくさん付いていた
などと、ネット(SNS)の情報が大きく影響しています。
僕も何かを買う際、ネットで評判を調べたりします。
今回のような騒動で踊らされないようになるには、ネットやSNSの情報を鵜呑みにせず、冷静に対処する必要がありそうですね。
ひとつだけ言えるとするなら「買い占めはやめとこう」と皆が思えれば、不足なんてそうそう起こらないってことです。
マスクだって「必要以上の買い占め」がなかったら、今みたいな状況にはなっていないはず。
あの当時、
・中東の戦争で原油が高騰した
・それを受けて当時の中曽根総理が「紙を節約しましょう」と国民に呼びかけた
というような事実を背景として「紙が作れなくなって不足するのでは?」という噂が広がりました。
でも、実際にはトイレットペーパーも含めて全然普通量が流通していました。
そんな折、ある大手スーパーでトイレットペーパーの特売をして売り切れを起こしました。
店側は在庫があったので、それをもう一度売り出しましたが、このとき特売価格ではなく通常価格で展示したといいます。
たまたまその場にいた新聞記者が「トイレットペーパーがまたたく間に売り切れ、価格が上がった!」というような記事を書いたため、全国的にトイレットペーパーを買いあさる行動が起こってしまったのです。
店や問屋としては高く売りだしてもあっという間に売れるので、本当に2倍の値段がつけられて売られる事態になったそうです。
事態はなかなか収束せず、なんとなんと「不当に高く売るな」という趣旨の法律まで施行されて、落ち着きを取り戻しました。
これは半世紀近く前の話で、しかもこの時の噂のリソースは新聞記事という信憑性が高く感じられるものでしたので、ある程度仕方がないと言えるかもしれません。
でも現代に生きている人は、その過去の出来事を知っているはずです。
しかもリソースがSNSで拡散された噂という信憑性が高くない情報で踊らされたのです。
ネットやそのツールの1つであるSNSは、情報を拡散させるという意味では非常に優秀ですが、自分の頭で考える、自分の価値観で評価する、という点においては悪影響を与えている気がします。
現代人はある事を評価する際に
・ネットでめっちゃ評判がいい
・有名人がSNSでほめた
・いいねがたくさん付いていた
などと、ネット(SNS)の情報が大きく影響しています。
僕も何かを買う際、ネットで評判を調べたりします。
今回のような騒動で踊らされないようになるには、ネットやSNSの情報を鵜呑みにせず、冷静に対処する必要がありそうですね。
ひとつだけ言えるとするなら「買い占めはやめとこう」と皆が思えれば、不足なんてそうそう起こらないってことです。
マスクだって「必要以上の買い占め」がなかったら、今みたいな状況にはなっていないはず。
「わたしだけ買うのを我慢して私だけ不足したらどうしよう」っていう心理もあるんでしょうね。
まあ、そうだよね。
それでも買い占めなんてしない、っていうのがインテリジェンスなんだろうけどね
それでも買い占めなんてしない、っていうのがインテリジェンスなんだろうけどね
知性、ですか
好きですよね知性
好きですよね知性
人間を人間たらしめているのは知性だからね