ワールドトリガーが連載再開して毎月ジャンプS.Q.の発売日が楽しみ過ぎる!

思考流星群

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ワールドトリガーが連載再開して毎月ジャンプS.Q.の発売日が楽しみ過ぎる!

2019年04月27日 12時00分

[マンガ・アニメに関する話題]

男性
ワールドトリガー面白いな~
ミホくんは読んだことある?
女性
ああ、そこの本棚にコミックス入っるやつですね。
うーんSFバトルものですか~
まあ気が向いたら読んでみます
男性
ムムム!それはいかんな。
じゃあ僕がワールドトリガーを読みたくなるようにその魅力について語らせてもらいましょう!
女性
あー……はい。

週刊少年ジャンプで人気を誇り、アニメ化もされた「ワールドトリガー」
読んだことありますか?
戦闘ありのマンガが好きなら読んで損はないと思いますよ。

このマンガ、作者さん(葦原大介氏)が大病を患って約2年間、休載となっていたのですが、去年(2018年)の暮れに待望の連載再開を果たしました。
でも作者さんもまだ万全ではなく無理は禁物ということで、激務となる週刊連載は復帰後5話までとし、2018年12月より月刊誌であるジャンプS.Q.(ジャンプスクエア)に移籍しました。

長期休載になったときの状況と連載再開時の状況

僕は昔から週刊少年ジャンプの愛読者ですが、ワールドトリガー連載時に楽しみにしていたのは「ワールドトリガー」と「HUNTER X HUNTER」だったんです。

ところが、ご存知の皆さんも多いと思いますが「HUNTER X HUNTER」は超休載が多い作品で、10週間連載したあと数か月~数年の休載、というパターンを繰り返す幻の連載作品なんです。

よって多くの期間「ワールドトリガー」を一番の楽しみにジャンプを買っていたわけですが、その「ワールドトリガー」も長期の休載に入ってしまったのです。
男性
この状態でジャンプを買う意味を探す毎日……(嘘)

約2年の休載を経て、2018年の暮れに待望の連載再開!
しかも再開時には奇しくも「HUNTER X HUNTER」も幻の10週間連載再開期間という幸運!
男性
盆と正月が同時にやってきたとはこのことよ!
女性
現代人は盆も正月もそんなありがたがらないですけどねw

しかし作者の葦原氏は完全に良くなったわけではなく、無理をしない程度に仕事をしていく必要があるということで、週刊少年ジャンプでの連載は、復帰後5週のみとし、その後は月刊誌であるジャンプS.Q.(ジャンプスクエア)に移籍することとなりました。

ジャンプスクエアといえば「血界戦線」「青のエクソシスト」「終わりのセラフ」「双星の陰陽師」とかが掲載されてた雑誌だったっけ?という程度の知識しかありませんでした。

僕としてはBORUTOと同じ立ち位置で「月イチ連載」で週刊少年ジャンプに残って欲しかったです。
だって今まで買ったことも読んだこともなかったジャンプスクエアを「ワールドトリガー」のためだけに買うハメになったのですから……
まあ、集英社的にはジャンプスクエアの販売部数が伸びて、うまいことやった、ということなんでしょうけどね。

しかも「ワールドトリガー」が移籍するのと同時に「HUNTER X HUNTER」の連載期間10週間も終わり、またもや2作品が同時に誌上から姿を消すことに……
男性
この喪失感たるや……

とはいえ、最近のジャンプ連載陣も頑張っていて、先が気になる作品も何作品かあります。

ちなみに現在週刊少年ジャンプで楽しみにしているのは……
アニメも始まった「鬼滅の刃」、「呪術廻戦」、「チェーンソーマン」あたりですね。
この辺は別の機会に詳しく語りたいです。

「ワールドトリガー」のためだけに買うことになったと言った「ジャンプスクエア」ですが、今では何作品か楽しみにしている作品もできました。
ただ週刊の方みたいに作品名を名指しで上げるほど楽しみ、というわけでは(今のところ)ありません。
だって作品名思い出せなかったりしますし。。。
電子版で買うと、紙の雑誌みたいに暇なときに何となく手に取って読み返す、ということが少なくなって、新しい作品が脳に刷り込まれるのには時間がかかるのかも。

ワールドトリガーの魅力その1「設定」

まあ、面白い面白いというだけで、どの辺が面白いのかに言及しないのもアレですのでワールドトリガーの魅力について少しだけ語らせてください。

まず練り上げられた設定がバトルの醍醐味を増している点ですね。

ワールドトリガーは近未来SF的な作品で「異世界から侵攻してくる敵と防衛のための戦争する」「異世界に拉致された人を救出したい」ということがストーリーの軸になった話です。
異世界の敵は「近界民(ネイバー)」と呼ばれ、こちらの世界の防衛組織は「BORDER(ボーダー)」と名乗っています。

その戦闘に使う武器が、相手世界の「トリガー」というテクノロジーを拝借して開発されたものなんです。
このトリガーに関する設定が、すごく細かく考えられていて、戦闘シーンでの駆け引きを面白くしています。

トリガーは「トリオン」というエネルギーを元にして機能するもので、ネイバーたちの世界では武器に限らず、色々な製品がトリオンを利用している、という設定です。

トリオンはどんな人間でも持っている「見えない臓器」で生成されています。
でもトリオンを生成できる量(トリオン量)は個人差が大きく、ボーダーの戦闘員になるにはまずはトリオン量が一定以上でないといけません。

ボーダー隊員の中でもトリオン量は大きな差があり、基本的にはトリオン量が大きい方が戦いにおいて有利です。
武器の選定にしても、たとえば弾丸系の武器はトリオン量の消費が激しいため、トリオン量の大きな人でないと戦いの最中にトリオンのガス欠を起こすリスクが大きくなります。
 

トリオン体

戦闘にあたって、生身での戦闘は負傷・死亡リスクが大きいので「トリオン体」で戦います。
トリオン体とはトリオンで作った自分の分身のようなものです。
生身の身体能力を大きく超えた活動が可能で、撃たれても手足が切り離されても痛みはありません。
ただし傷を負うと、そこからトリオンが漏れ出してしまい、最低限のトリオン量を下回るとトリオン体を保てなくなります。
また、生身でいうと心臓や脳にあたる「トリオン供給機関」が破壊されたり、動脈などにあたる「トリオン伝達経路」が切断されたりすると、即時~数秒でトリオン体が保てなくなります。
 

緊急脱出(ベイルアウト)システム

トリオン体が保てなくなると、トリガーの内部に格納されていた生身の本体がトリオン体と入れ替わるように出現してしまいます。
トリオン体がやられた現場に生身が出てくることは致命的ということでボーダー独自の技術として「緊急脱出(ベイルアウト)システム」が開発されました。
これはトリオン体が保てなくなった瞬間に発動し、設定された場所(ボーダー本部)にトリオン体を転送してから生身の体を出現させます。
当該隊員が任意のタイミングで意図的に発動することもできるので危機的状況からの逃走にも利用できます。
これによりボーダー隊員の戦闘後の生存率は飛躍的に上がりました。
ただし緊急脱出(ベイルアウト)システムが装備されているのはB級隊員以上だけです。
緊急脱出システムにはそれなりのコストがかかるため、訓練生であるC級隊員の装備には脱出装備ついていなかったのです。
これに目をつけたネイバーにC級隊員の何人かがさらわれてしまいます。
ちなみにネイバーにはこの「緊急脱出」という発想はなかったようで、トリオン体の敗北イコール本体の破滅、よくて捕虜として捕らえられる、という覚悟だったみたいです。
しかしボーダーとの戦いの後にそれを見習って緊急脱出システムを取り入れた敵部隊が襲ってきました。

ちなみに個人が持つトリオン量の多くが「トリオン体」と「緊急脱出(ベイルアウト)システム」に用いられ、戦闘はその残りで行うこととなります。
緊急脱出(ベイルアウト)システムが一番トリオンを食うそうです。
 

トリガー武器・防具

ちなみにボーダーが開発したトリガー武器はこんな感じで「トリガーホルダー」と呼ばれるケースの中に格納されています。

絵の小さなチップがトリガーの本体で、利き手用(メイン)に4つのチップ、反対の手(サブ)にも4つのチップ、最大8つのトリガーがセットできます。
ただし、それぞれの手に同時にだせる武器は1つずつとなるので、両手で2つまでという制約つき。

これを状況に合わせて切り替えながら戦う事となります。
たとえば遠距離戦では銃のような武器を撃ち、接近戦になったらブレード系の武器に切り替える、といった具合です。

例外として「オプション」と呼ばれるトリガーは武器のトリガーの補強用なので同時使用が可能(というか同時に使わないと意味がない)です。
たとえば「弧月(こげつ)」という刀のような万能ブレードのトリガーは、「旋空(せんくう)」という瞬間的に斬撃の射程を伸ばす専用のオプションがあります。
 
ブレード系武器
弧月
日本刀のようなブレード武器で攻撃力も耐久力も高く一番人気の武器。
デメリットとしてはスコーピオンのように自在に出し入れ可能ではなく、持ち歩かなければならないので、戦闘中に取り落としたりすると致命的。
オプションの「旋空」とセットで利用するのが一般的。

旋空(弧月専用オプション)
弧月の斬撃を拡張するオプション。
スイングスピードが速ければ速いほど遠くまで斬撃を伸ばせるが、破壊力の高い部分は決まっているので、むやみに速く振ってもクリティカルヒットさせることが難しくなる。
個人技が光るオプションといえる。

スコーピオン
自由度の高いブレード武器。
ブレードの形を自在に変えることができる上に、弧月のように「柄の上に刃がある」という縛りすらない。
ただしブレードは薄いので耐久性は低く、すぐに割れるのが弱点。
長柄の先にブレードを生やして槍として使うこともできる。
トリオン体のいたるところからブレードを生やすことができるため、使い手の柔軟な発想によっては今まで想像もしなかったような使い方をする場合がある。
例1:木虎が切断された足の断面からブレードを生やして機動性を保った(通称:脚スコーピオン)
例2:空閑が抉られた脇腹から漏れ出すトリオンを止めるためにスコーピオンで傷口を覆った

レイガスト
頑丈さがウリの大き目のブレード武器。
頑丈で破壊力はあるが、結構重量があるため人気は今ひとつな武器。
シールドモードで盾として使うこともできる。
柄の部分は弧月同様、持ち歩く必要があり、わりと重量がある。
オプションの「スラスター」とセットで利用するのが一般的。

スラスター(レイガスト専用オプション)
重いレイガストをジェットのような推進力で飛ばすオプショントリガー。
つばぜり合いをスラスターで押し込んだり、シールドモードで一気に突撃したり、ブレードのまま飛ばして攻撃したりといった活用ができる。
 
弾丸系武器
まず弾丸系トリガーで戦う人は大きく3タイプに分かれます。

射手(シューター)
作り出した弾丸を飛ばす。
弾速などこまかい調整が可能だが、飛距離や弾丸の速度は銃で撃ち出すガンナーに劣る。
ガンナーと違って手ぶらで行動可能。
どちらかというと工夫で戦う人向け。

銃手(ガンナー)
作り出した弾丸を銃にセットして撃ち出す。
飛距離や弾丸の速度は、銃のサポートを受けるので労せずしてシューターより優れる。
ただし弾速の調整はできない。
銃のタイプは拳銃型やサブマシンガン型、ランチャー型など複数ある。

狙撃手(スナイパー)
ガンナーと同じく銃を使うが、ガンナーとは明確に役割も武器も違うのが狙撃手(スナイパー)。
作り出した弾丸を狙撃用の銃にセットして撃ち出し、長距離からの狙撃を主目的とする。
長距離用ゆえに近寄られると極端に不利な武器なので、レーダーから身を隠す「バッグワーム」とセットで利用することが一般的。
狙撃用の銃は以下の3種類。

イーグレット
飛距離重視の一般的な万能タイプの狙撃銃。

ライトニング
軽量級の狙撃銃。
弾速重視で当てやすいが威力は弱いチクチク攻撃するタイプの銃。

アイビス
重量級の狙撃銃。
大型ネイバー用に開発された。
威力重視で弾速は遅いため、素早い敵にはまず当たらない。

シューター、ガンナー、スナイパーはいずれも弾丸系トリガーを使用します。
弾丸系のトリガーは4タイプ。

通常弾「アステロイド」
直線で飛ばす基本的な弾丸。
威力もそこそこある。

炸裂弾「メテオラ」
命中すると爆発し、周囲を破壊する。
爆発の威力は使用者のトリオン量に比例する。

変化弾「バイパー」
弾丸を飛ばす軌道を設定できる。
戦闘中に自在に軌道を設定しながら戦うのは、かなりのセンスが必要であるため利用者は限られている。
普通は予めいくつかのパターンの軌道設定を用意しておき、状況に合わせて使い分ける。
威力は通常弾であるアステロイドに劣るため、バイパーをまっすぐ撃つだけならアステロイドを選択した方が良い。

追尾弾「ハウンド」
攻撃対象を設定してから撃ち出すことで追尾する。
どこまでも追尾するわけではなく、1度大きく曲がって追尾する感じ。

弾丸系トリガーのオプションは今のところ1つ。

鉛玉「レッドバレット」
命中してもノーダメージだが、命中したところに「重り」を発生させる。
腕に命中すると、腕に重りが生えたような状態となり動かしにくくなるし、足に当たると足に重りが生えるので機動力が失われる。
攻撃力が皆無であることからシールドと干渉しない。つまりシールドをすり抜けてくる。
 
その他のトリガー
シールド
盾のトリガー。レイガストのシールドモードと違って、手ぶらの状態からシールドを発生させる。
シールドの耐久性は使い手のトリオン量に比例する。
必ずといっていいほど全員が装備している基本的なトリガー。
またシールドの形状は自在にあやつれるので、広範囲を守ることもできるが、シールドは小さければ小さいほど防御力が上がるため、広く守ると守備力は低く、スナイパーの弾は防げないリスクが高まる。
メイントリガー、サブトリガーのどちらにもセットしておき、フルシールド(両手のシールドを同時に使用する)することで、ある程度の猛攻もしのぐことが出来る。

バッグワーム
戦闘員の基本装備の中には「レーダー」があり、戦闘員は通常このレーダーに映りこむ。
(ただし、レーダーだけでは個人までは特定できない)
バッグワームを着用するとレーダーから消えることができる。
ただし肉眼でみつかると意味がない。

カメレオン
姿を消す隠密トリガー。
存在が無くなるわけではないので、適当な攻撃が当たったりすると意味がなくなる。
また、カメレオン起動中は他のトリガーが使えないため、攻撃に移る際にはカメレオンをオフにする必要がある。

テレポーター
視線の先、数メートルに瞬間移動するトリガー。
不利な状況から一瞬で優位に立つことも可能だが、相手が慣れていると移動先を読まれて攻撃されることもある。
また同様の瞬間移動として工作員(トラッパー)が移動元と移動先を設定して置き、それを利用して瞬間移動することもある。

グラスホッパー
トランポリンのように跳ねる足場を作り出すトリガー。
攻撃を避けるために飛んだり、ジャンプ中に空中で軌道を変えて攻撃に移ったりする機動性を高めるトリガー。
自らが飛ぶだけでなく、瓦礫を飛ばして命中させて隙を作る、などといった奇抜な使い方をされたこともある。

エスクード
好きな場所(手で触れた場所)に壁を出現させる。(生える感じ)
通称、壁トリガー。
消費トリオンが大きいため、トリオン量に余裕のある人しか使わない。
壁はイーグレットの狙撃の弾などを防いでいるが、弧月の斬撃をまともに食らうと斬られてしまう。

スパイダー
好きな場所にワイヤーを張るトリガー。
地味な上に、直接攻撃も防御もするわけではないので、使う人は少ない。
木虎は銃にワイヤー巻取り装置を組み込んで、独自の活用をしている。
三雲は「ワイヤー陣」と呼ばれる一定エリアにワイヤーを張りまくる戦法を実行した。
ただしワイヤー陣は、ワイヤーだけでは意味はなく、ワイヤー陣の後方からスナイパーが狙い、ワイヤー陣の中ではA級並みのアタッカーが待ち構えているという構成ではじめて機能する。
ブラックトリガー
才能あるトリガー使いが、自らの命と引き換えに生み出す特別なトリガー。
元が人間であるだけに使い手との相性が良くないと起動すらできないが、はまるとブラックトリガー1つで戦場の状況をひっくり返すほどの力を持っている。
遊馬がボーダーに加入する前までは、ボーダーには2つのブラックトリガーが存在した。
ひとつは迅の「風刃(ふうじん)」、もうひとつは天羽(あもう)が持つ今のところ正体不明のブラックトリガー。
遊馬も自らがあちらの世界の戦場で瀕死の重傷を負った際、父親が遊馬を救う性能を持ったブラックトリガーとなったことで助けられ、ブラックトリガーの所有者となった。


とりあえずこんなところですが、おそらくここに挙げた設定はまだまだ一部です。

このようにワールドトリガーは特にバトルに関する部分は細かく設定が作られています。

ワールドトリガーの魅力その2「バトル」

「設定」で長々と書いたように、ワールドトリガーでは上記の設定に基づいたバトルが繰り広げられます。

敵との戦闘だけでなく、同じボーダー内でも戦闘経験を上げると同時に格付けをする「ランク戦」というバトルがあり、このランク戦もすごく面白い。

「ワールドトリガー」は最初の方は、貧弱ヒーローの三雲修(みくも・おさむ)と、ネイバーだけど修と仲良くなった凄腕の戦士でもある空閑遊馬(くが・ゆうま)のダブル主人公で展開します。
まず敵(ネイバー)と修の実戦、そして窮地に陥た修を一瞬で救う遊馬が描かれています。
その後、遊馬がネイバーだということでボーダートップクラスのA級部隊と戦闘になってしまいます。
群を抜いて強いと思っていた遊馬に、ボーダーのA級部隊が結構善戦するんですね。

まあ結局本気出したら遊馬が圧倒したんですけど、後の展開でランク戦が描かれるようになったら「ああ、こんなしのぎを削るようなバトル経験を積んでいけば、そりゃボーダーの部隊も強くなるだろうなぁ」と感じました。

ランク的に差があるような部隊同士のバトルでも、よほどの戦力差がない限りは「あっさりと勝負がつく」ことはあまりなく、格下の部隊でも作戦を練り上げて勝利をもぎとったりするのが、また面白い点です。

そしてランク戦がルールに基づいた戦いであるのに対して、ネイバーとの実戦はなんでもありの乱戦であり、作中ではランク戦はB級しか描かれていないため、不明だったA級の隊員たちの戦いぶりが見られたりするのもたまりません!

ワールドトリガーは「読者の心を抉るストーリー」といった面白さではなく、「この強敵相手にどう戦うのか」「この部隊とこの部隊が戦ったらどういう戦闘になるのか」「この時コイツがこの表情をしたのはなぜか?」などといった「設定をベースとした予測やワクワク感」「読み返して検証したくなる作品内の情報の密度」といった面白さだ、と個人的には感じています。

もしかすると今後のストーリー展開で心を抉られるかもしれませんが^^;
 

ワールドトリガーの魅力その3「キャラクター」

「ワールドトリガー」はとにかく登場人物が多いです。

ストーリーよりバトルで魅せると前述しましたが、キャラクターも魅力的です。

ボーダーという組織は幹部や非戦闘要員の事務職員など多くの人がいますが、本編で特に描かれるのが戦闘部隊です。

C級、B級、A級、S級というランク分けがされていて、C級は400人程度、B級は100人前後、A級は三十人前後、S級は2人(たぶん)という構成になっています。

このうちB級以上は全員名前と設定があります。
というのもランク戦はB級以上では部隊(戦闘要員2人~4人+オペレーター)同士のチーム戦となり、ランク順表示のためにも部隊名(通常リーダーの名前)が出たりするからです。

主人公たちは現状B級のランク戦に参加していてA級を目指しています。(今現在はB級2位以上を目指している)
よって作品内で多くの描かれるのがB級の部隊同士のバトルで、数部隊が名前のみの登場で作品内には登場していませんが、「ワールドトリガー オフィシャルデータブック」なる本が発売されていて、そこにはB級以上の隊員、オペレーターのデータが明記されています。

登場人物は多いですが、ひとりひとりの考え方とか特徴がしっかりと設定されていて、見た目とリンクしますので、あだち充作品のように(失礼!)「コイツとコイツ同じやん」という事にはなりません^^;

この作品は主人公が1人ではなく、主人公級のキャラが3人(もしくは4人)いて、もっとも主人公と思われる人物がB級最弱に近い強さだったりします。

通常の少年漫画だったら特訓で徐々に強くなっていくものですが、これが特訓しても新技覚えても弱い!(笑)
しかし知恵は回るのでいやらしい作戦を取ったり、1対1で考えずチーム対チームとして勝利に導く考察力があったりするので、弱いけど残すと面倒なヤツとして戦闘になったら一番に狙われます(笑)

でも同じ部隊のもう1人の主人公級は実は「近界民(ネイバー)」であり、実戦経験も豊富で実力的にはA級でも上位にいてもおかしくない戦闘力を持っていて、そう簡単に相手の好きなようさせない、などと戦闘シーンも目が離せない展開がジェットコースターのように続くのです。

このようなランク戦を踏まえて、敵の大規模侵攻が発生したときの各隊の連携や、ランク戦では登場していない部隊やA級部隊の活躍など、ちょっとヤバイくらい面白いのです。
 
男性
どうですか、読みたくなりましたか?
女性
え、さっきからもう読んでますけど……
男性
え、僕の話は聞いてなかったの?
女性
あー、いえ、聞いてましたよ。
すみません、今ユーマくんがA級の三輪隊に襲われるシーンなんで、ちょっと集中して読ませてもらっていいですかね?
男性
あ、はい

 

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