18年落ち15万kmのボロボロの車の買い取りは可能か?廃車にした方がお得な場合は?

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18年落ち15万kmのボロボロの車の買い取りは可能か?廃車にした方がお得な場合は?

2019年05月16日 17時02分

[経済・お金に関する話題]

男性
車を乗り換えようと思います
女性
え、あの年季の入ったボ…、素敵な車をついに手放すんですか?
男性
今「ボロい」と言おうとしたね
女性
いいえ
男性
まあいいや。とにかくそういうわけで今乗っている車をできる限りお得に手放す方法を模索中なんです

僕はそれほど車好きではないので、車に求めることは「安全に走行可能」であることと「ある程度快適」であることくらいなんです。

なので今の車は新車で買ってからはや18年。走行距離にして15万km弱となっています。まあ18年乗った割にはそんなに走ってないですよね。まだまだ普通に走れるのであと5年は乗れるかな、なんて考えていました。

今回乗り換えることになったのは、親戚が新車を買うことになり、今まで乗っていた車を譲ろうか?と声がかかったからです。
声がかかるということは、実際「古いなぁ、大丈夫?」と思われていたのでしょう^^; いつも乗っている身からすると全然余裕で大丈夫なんですけど。

けど親戚が乗り換えるというその車、まだ7年目で8万km程度なんですよ。僕の今の車からいうと若さも走行距離も半分程度。ならばせっかくなので譲ってもらおうかな、と。

ということで、今回は今乗っている18年落ち、走行距離15万km、外装に大きな傷ありの、普通に考えるとボロボロの条件の車をお得に処分する方法についてです。
 

買取業者に買い取ってもらえるのか?

今乗っているボロボロの車を処分する方法なんですけど、考えられるのは2通りです。
1.車買取業者に買い取ってもらう
2.廃車にする

はい、実にシンプルですね。

廃車にする際でも、自分でスクラップ工場とかに持ち込んで……なんていうのは手間がかかりすぎるので、いずれにせよ業者さんに依頼することになるわけです。

まず買取業者さんに買い取ってもらうこと考えているのですが、問題は18年落ち、走行距離15万km、外装に大きな傷がある車に値段がつくのか?ということが気になります。

試しにgoogleさんで「15年落ち 車買取」などと検索すると、下取りでは10年落ちはまず0円査定。買取りでは車種と状態によっては値段が付く、とのこと。
ちなみに古くても値段が付く人気車種というのは「ハイエース」とか「ランドクルーザー」とか海外で人気があるものらしいです。
残念ながら僕の車種は不人気で生産終了になったような経緯がある車種のようなので、値段がつきにくいと想定されます。

また、外装は経年によって塗装がところどころ剥がれてきています。


さらにガッツリこすってしまったドア部分の凹み&傷を自分でパテとか塗料で素人修理したところからは、ヘタっぴな修理に加えて錆取りが不十分だったのか、錆が浮いてきている始末^^;


これで高値で買い取ってくれ、というのは気が引けるのですが、言うのはタダなので言ってやろうと思います。

廃車にする場合どうすればよいのか?

さて、買取業者に買い取ってもらう他に「もう廃車にしてしまう」という手もあります。

廃車には2つの種類があります。
1.一時的に車を使わない場合の「一時抹消登録」
2.完全に使わないことにする「永久抹消登録」

もちろん、今回のようなケースでいう「廃車」とは2の「永久抹消登録」となります。

さて、永久抹消登録自体は運輸局で簡単に手続きができるので、自分でやれなくもないと思いますが、問題は残った車体の方です。
自分で廃車手続きを行った場合、その車体の処分も自分でやらなければなりません。
一般的にはスクラップ工場に持ち込んで鉄クズにしてもらう、といった処理をすることになります。当然スクラップ工場にその代金を払わなければならないでしょう。

でも世の中には良いサービスもあるもので、廃車の手続きも車体の処分も無料でやってくれるサービスもあるのです。
鉄クズにして売ったり、パーツを売ったり、まだ走る車ならそのまま海外に売ったりするようです。
お金になりそうな車は無料で廃車どころか、多少のお金を支払ってもらえることもあるようです。

まあ廃車にする場合、そのような業者さんに頼るとして、廃車にする際に気になる点を調べてみました。

何を調べたかというと「自動車税などの税金ってどうなるの?」ということです。

すると意外なメリットがあることが分かりました。

廃車にしたときの意外なメリット

廃車にすると、戻ってくるお金があることが分かりました。
 

自動車税

その年の4月1日に車を所有している人が、翌年3月までの1年分を払う、車にかかる税金です。
5月に納税通知書が送られてきて、5月31日までに支払う必要があります。

さて、この自動車税ですが、廃車にすると、月割りで還付されるのです!
奇しくも今は5月。本当に払ったばかりなので、今廃車にすると6月~来年3月までの10ヶ月分が戻ってきます!

還付の方法は簡単です。
運輸局での廃車登録から2ヶ月ほど立つと、「還付通知書」が送られてきて、あとはその還付通知書を指定金融機関に持って行って手続きすればいいようです。

ちなみに買取業者に買い取ってもらった場合は廃車になるわけではないので自動車税は還付されません。
 

自動車重量税

これは車検の時に車検代の中に含まれているので、あまり意識していない人もいるかもしれませんが、車検時に今後2年分(新車の場合は3年かな)を納税しているのです。
これも廃車にすると還付されます。(※永久抹消登録のときだけ。一時抹消のときは還付されないそうです)

還付の方法は運輸局での廃車登録時に還付申請まで行うそうなので、業者さんに廃車を依頼する場合はこの還付申請について聞いておく必要があるでしょう。
ちなみに本人じゃない第3者が還付申請する場合は、振込先口座と所有者の印鑑が押された委任状が必要になるそうなので覚えておきましょう。
もし、委任状だけ書かされたら、もしかするとその業者さんが自社の口座に指定するかもしれません。(まあ無料で動いてくれているので、その対価として還付はいただきます、という趣旨なら構わないと思いますが、それならそれでそう宣言すべきだと思います)
もちろん良心的な(というか、まっとうな)業者は、本人に還付されるように手続きしてくれます。

自動車税と同様に買取業者さんに買い取ってもらった際には還付されません。

自賠責保険

いわゆる強制保険です(アクサやソニー損保などがテレビCMをやってるような任意保険ではないので注意)。
これも重量税と同様に車検の時に車検代金の中で支払っています。
自賠責は各車に対してかけている保険ですので、廃車にする場合はもうその車には保険が必要なくなるので月割りで返金してもらえます。

返金方法は加入している自賠責保険会社に連絡して廃車にする旨を伝えて、月割りの返金をお願いすることです。
車検した業者さんが車検証の入れ物に自賠責保険の証明書も入れてくれているはずで、その原本が必要です。
なので廃車業者さんに車を引き渡す際は、車検証は業者さんが手続きに使うので渡しますが、自賠責保険の証明書は抜いておきましょう。
保険会社によって、その他にも必要な書類があるかもしれませんが、注意すべきは自賠責保険証明書の原本を手元に置いておく、ということです。

前の2つと同じく、買取業者さんに買い取ってもらった場合は戻ってきません。
自賠責保険は車に付随する保険ですので、買取の場合は保険が名義変更されて使い回されることになります。


・自動車税
・自動車重量税
・自賠責保険

これらの戻り金額は、いつ支払ったかによりますが、僕の場合は
「自動車税は支払ったばかりなので10か月分」、「車検は半年前だったので重量税も自賠責も18ヶ月分」戻ってくることとなり、計算してみると8万円ほど戻ってくる計算です!
 

買取業者に売るか廃車にするか慎重に決めましょう

廃車代行が本当にゼロ円なら、その後に戻ってくる還付金等の8万円は魅力的です。

下手に買取業者に売って「う~ん、下取りなら値段がつけられないところですが、弊社なら3万円で買い取ります!」などと恩着せがましく言われても廃車にしたときの戻り金の方が多いじゃん、ということもあるということです。

ポイントは税金をいつ支払ったか、車検をいつおこなったか、です。

廃車にするのが3月とかなら税金の戻りは無しですし、車検がもう目前に迫っているなら重量税も自賠責もほぼ戻りはないと思って間違いありません。
そういう状態なら先ほどの「3万円で買い取ります!」に飛びついても良いでしょう。

しかし、廃車時の戻りを計算してある程度の金額が戻ってくると分かった場合は、買取業者さんへの連絡時にその旨を伝えて、それ以上の査定額がつく可能性があるなら査定を依頼すればよいでしょう。お互い無駄な時間を過ごさずに済むかもしれませんので。
 
女性
廃車にしたときの方がお金が多く戻ってくることもあるんですね~
今回は勉強になりました!
男性
いやいや、大したこと……あるね!
これは本当に見落としがちな事実だよ、ワトソンくん
女性
え、なんでしたっけ?
ホームズ?
男性
ちなみに実際の行動はこれからなので、一応買取業者への一括査定申込もして、金額が付かなければ廃車業者に依頼するつもりだよ。
その結果も追って記事にするからお楽しみに。


2019.06.02追記
この件のことの顛末はこちら
 ⇒廃車買取サービス「カーネクスト」に査定依頼してみた結果

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